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『0歳児クラス(情緒面)で思ったこと、大変だったこと④』ぶっちゃけ保育現場シリーズ

続きまして『情緒面』です☆

情緒とは言葉の通り「お子様の気持ちそのもの」「保育士との信頼関係」についてです。

結論から言いますと、入園して半年もすれば、保育士とお子様との信頼関係は着実に築かれ、調子の良い時なんかはお子様と「あ、うん」の呼吸で色々な活動を行うことができます。

ここまできて初めて「0歳児いいデショ♪」の域に達するワケです。

(↑詳しくは『0歳児クラスで思ったこと、大変だったこと①』をご覧ください。)

 

でもこの聖域に辿りつくのはそう簡単ではありません。

 

山あり谷あり茨の道、、、、

 

そう簡単に0歳児の信頼は手に入りません。

 

とはいえ、諦めてはいけません!

 

私達は一保育士として、それを生業にしているプライドと情熱をかけて、0歳児の信頼をゲットすべく、茨の道を頑張って進んで行きます!

 

その道は実際にどんな行程なのか、詳し~くお話しますね!

 

0歳児は保育園に入園すると、まず乳飲み子という身分にもかかわらず、いきなり親と無理やり離されて、家庭とはまったく違う環境で、見ず知らずの大人達と生活することになります。

 

これ聞いただけで、0歳児可哀想!

絶対に保育園に慣れない!無理!

 

と思いません?

 

その通りです。

 

慣れません。

 

こりゃ絶対に慣れないな

 

、、って思うくらい私達のことを嫌がり、泣きわめきます。

 

とにかく泣きます。

 

ずっと泣きます。

 

まれに一人くらい泣かない子もいますが、ほぼ全員泣きます。

 

さぁ

赤ちゃん全員泣いてます。

 

でも保育士は一対一ほどの数はいません。

 

さぁ

赤ちゃんは抱っこしてもらえず、遊んでももらえず、不信感は募るばかり、

 

泣きます。

 

とにかく泣きます。

 

こちらの顔を見てまた思い出したように泣きます。

 

こりゃ慣れないわ

 

って思いません!?

 

そうなんです。

で、そんな過酷な状況を考慮して考えられたのが「慣らし保育」

急な環境変化によってお子様の体調や情緒がひどく不安定にならないよう、職場復帰を遅らせ、時間をかけて少しずつ新しい環境に慣れさせていく、というもの。

これを利用する家庭がほとんどですので、入園初日は様子見の2時間だけ保育、とかでスタートします。

まぁ2時間だろうが8時間だろうが泣きますけどね。

とにかくこの2時間が私たちにとって初めての勝負の時間になります!

登園時に「初めまして」のご挨拶から始まり、お子様のことをとりあえずホメホメ。

ママの話しぶりや内容もさりげなくチェックし、どんな育児スタイルを実践していらっしゃるのか探ります。

一通りその日のお子様の様子を伺った後は、ママから泣きわめくお子様を受け取り、「行ってらっしゃい」の挨拶をして、お別れします。

お母さんが行った後はひたすらその子と向き合います。

とりあえず泣かないよう、保育園のおもちゃを駆使して気を紛らわしたり、戸外に出て気分転換したり、時間を計算してミルクをあげてみたり、、、あとはとにかく抱っこ!

 

とりあえず抱っこは鉄板ですね!

 

どんなお子様でも泣き止みます。

 

こちらの体はガッタガタ!になりますが、大人との密着によるお子様の安心感は半端ないので、泣きがひどいお子様なんかは保育士が交代でとにかく抱っこやおんぶをして過ごします。

 

実はこの抱っこ、腱鞘炎になりそうでぶっちゃけ大変

実はおんぶも、肩こりがひどくなりそうでぶっちゃけ大変

 

できるものならしたくない。

 

でもそうは言ってられません。

 

仕事ですから!

これから長い付き合いになりますから!

 

てなわけで保育士同士で協力しながら交代で抱っこ&おんぶをしまくります。

重量級のお子様がいたらさらに大変。

みんなで泣きそうになります。

愚痴もでます。

弱音も吐きます。

 

お迎えの時にはそんなの見せませんけどねw

 

で、そんなお子様たちが泣きまくりのしっちゃかめっちゃかな状況で、うっかり忘れてしまうのが、「連絡帳」

※連絡帳とは、その日の保育園での活動やお子様の様子を記入して、保護者にお渡しするノート。保護者にも、お子様の様子の様子を記入していただく。

 

あ!

まだ書いていない!

と焦り、保育士が一人抜けて連絡帳を記入します。

ここで一人抜けるのがまたツライ。

でもそんなこと言ってられない。

とにかく今日あったことを書く!

2時間だけでしかも泣いているだけだったけど、ネタを探して、ひねり出して書く!

ギリギリ出来上がったらもうママのお迎えの時間です。

急いでおむつ替えしてお迎えを待ちます。

ママとはその日のお子様の様子を簡単にお話し、明日以降の保育時間の調整を行います。

保育初日はこんな感じで終わります。

 

怒涛の二時間。

赤ちゃんの泣き声でカオスと化した0歳児保育室でした。

 

とはいえ、正直カオスではありますが、この状況を迷惑とも不快とも思いません。

だって想定の範囲内ですから!

 

とにかく頑張って進むしか道はないのです!

 

→次回は「なかなか慣れない個性的なお子様たち」を紹介します!