さて②に続き『食事面』もっといきます!
諸問題をクリアし、抵抗なく食事が食べられるようになったら、今度は子供達が自ら食事を食べ進めていくことになります。
自ら食べるということはつまり、、、
そう
「手づかみ食べ」です!
世のお母さんたちが、とってもとっても勇気を振り絞って、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちでトライするやつです!
色々な食材を自らの手でつかみ、にぎり、口に運ぶ。
これが赤ちゃんたちビギナーにはちょっと難しい。
ちょっとどころか、とても、とても難しい。
加減がわからずおかずやごはんが手のひらからこぼれる、握りつぶす、口からこぼれるetc
スープの中の具が食べたくて手を突っ込み、ぐちゃぐちゃとかき回す。
そのしぶきがそのあたりに飛びまくる。
果ては器を逆さにひっくり返して、机&床はスープの海。
Ah…
けっこう悲惨な状況になります保育室内。
足の踏み場もないほどに米粒やおかず、スープがあたり一面に散乱し、その時に入室してくる職員は必ず
「うわっ!すごいねーーーー!」
と感嘆の声。
食後すぐにお迎えの保護者がいようものなら、こんな状況とても見せられません。
なので食器だけでも急いでまとめ、下膳する。
これが私たちの精一杯の体裁。
たまに何もしていない、そのままの現場を保護者に見られてしまう時もあります。
少し気まずいです。
保護者はノーコメントなことが多いですが、まぁ、色々思うところはあるでしょうねw
ではなぜこのような悲惨な状況にまでなってしまうかと言うと、うちの保育園では
「お子様の主体性を尊重する」
が保育の大前提としてあるからです。
つまり危険がないよう見守るとともに、お子様のやりたいようにやらせてあげるのが良いということです。
でも「放置」ではありませんよ!
ほったらかしにはしません!だって本当に最後までほったらかしたら、怪我の怖れも含めて、後始末が本当に大変ですもん。
そこまで片付けに時間割けません。
他にもやらねばならないことあります。
なので、お子様の食事に対する主体性については、保育士としての経験をもとに、少々加減をしながら見守る、、といった感じです。
とは言え、ご家庭でママに怒られずにスープを思いきりこぼしちゃう!ごはんやおかずを散らかしちゃう!
なんてそうできるものでもないと思うので、保育園ではそれなりに「自由にやらせてあげたい」と思うのです。
で、結果、悲惨な食事風景となるワケです。
でも子供達もわざと失敗しているわけでもないので(わざと失敗した時はたしなめます)そこですぐにやめさせるのではなく、何度も失敗させて、経験値を上げることはとても重要だと思います。
ですので、私はあまり止めません。
けっこう放置しています。
こぼれたらこぼれたらで「残念!」と言うだけです。
だから食事後の部屋ってとても汚い。
でもそこには子供のための保育士の配慮があって、子供も一つ成長しているんです!
なので、もしそんな状況に遭遇したら、温かい目で見守ってやってください!
そしてこれから保育士になる皆さん、『排泄面』と同じく、避けて通れない道ですよ☆