『0歳児クラス(離乳食)で思ったこと、大変だったこと②』ぶっちゃけ保育現場シリーズ

では0歳児クラス『排泄面』に続き、

 

『食事面』

 

お話しますね。

 

食事に関する0歳児の1年というのは、とにかく食の形態が劇的に変化しまくる、いわば激動の1年と言えます。

 

母乳またはミルクという吸啜するだけで出てくる至福の飲み物によって生命を維持していた赤ちゃんたちも、ある日突然、ミルクの回数を減らされ、ミルクとは程遠い米や野菜、果物など、とにかく顎を使って噛まねばならない食材の荒波にさらされます。

 

それは会話のできない赤ちゃんにとって大きな試練と言えましょう。

 

とにかく人生初!の食材が、本人の否応なしに口に突っ込まれ、食べさせられる毎日。

「イヤ」とも言えず、恐怖しかないはずです。

とは言え、個人差がありまして、最初から抵抗なくパクパク食べられる子もいれば、とにかく口を開けず、頑として食べようとしない子も。

やめてくれーーーー!!!!と首を振りまくって拒絶し、さらに両手を振ってこちらの持っているスプーンをはたき落とす子もいたりします。

 

育児書には、

とにかく一口ずつ丁寧に口に運び、「まんまたべようね」「おいしいね」など、母親の声掛けも赤ちゃんの安心感につながり、離乳食に対する抵抗もなくなる…

etc

書いてあったりするので、それを必死で実行しようとするお母さん。「おいしいよ~」「たべようよ~」など色々声掛けするが、それを泣いて拒絶しまくるお子様、、、そばで見ていて、なんだかいたたまれない気持ちになります。

 

確かにお母さんの笑顔や声かけって大切です!

 

でも、一番大切なのは、

 

もし自分が赤ちゃんと同じ立場だったら、どう思うか?どう感じるか?

 

を、とにかくリアルに想像することです!!!

 

自分がもし子供と同じ立場だった時に「これやられたくないわ~」「食べたくないわ~」って思うものがあったら、赤ちゃんにも絶対しない方がいいです。

 

そりゃもちろん発達上、大人と子供は体格も違いますし、歯の数や味覚も違うので、味付けや触感などは自分と同じものではなくても良いと思います。

でも、使う食材そのものや組み合わせは、自分が食べたいor食べられるもので考えてください。

 

薄味で良いので、とにかく自分が食べたいものを、子供にも食べさせてあげてください!

 

うちの保育園では、連絡帳に毎日家庭で食べた料理を記入してもらうのですが、中には個性的な料理を作ってらっしゃる方もいます。。

例)

・かぼちゃ納豆キュウリ

・キュウリの味噌汁

・とにかく朝からゴージャスな一汁三菜料理、、、胸やけしそう。

などなど。

 

連絡帳には、当の子供は嫌がって食べず、母親は「お腹がすいていなかったのでしょうか?」「眠かったのでしょうか?」など別なところに原因を探り、料理そのものに対する疑問はどうやら湧いてこない様子。

 

つまり

 

「自分が食べても本当に美味しいって言える?」

 

っていう疑問。

 

自分が美味しい!と思うものを子供にもあげないと、「おいしい!」って気持ちは伝わらないと思います。朝からゴージャスな料理を出されても、旅行中でもないのに「時間いっぱい使って楽しく味わって食べます♪」みたいにならないですよね。

それをどこで間違えたのか、自分と子供はまったく別の生き物で、味覚も別物。だから子供の食べるものは、育児書に書いてある「とにかく素材そのものの味で!」「色彩豊かに!」「薄味で!」などを実践しまくった、親とは別の、つまんない料理ができあがる。

 

連絡帳を読みながら、なんか違うんだよなぁと思う日々。

 

でもだからといって

 

「お母さんの料理、あまり美味しそうじゃないですよね?私だったら食べたくないです~」

 

・・・・なんて言えません!!!

 

言えませんよね!!!!

 

 

じゃあどうやってそのことに気付いてもらうかと言うと、

「子供が食べない」という悩みを聞いた時にはまず、

 

「味付けはどんな感じですか?お母さんと一緒に同じご飯を食べていますか?」

 

を確認します。

 

完全なる、素材の味を生かしただけの煮物料理であれば、その子の月齢も考えて、可能なら「しょうゆを一滴たらしてみましょう」とか「だしをもう少し使ってみましょう」などとアドバイスして、やんわり味付けのレベルアップをはかります。

触感も大切だったりしますので、料理がパサパサしていないか、噛みづらくないかなども確認。

 

食材の組み合わせについては、それぞれの家庭の味があるので、なんとも言えないのが正直なところです(調理師でもないので、ぶっちゃけ食事に関する知識は最低限のものしかない)

 

もしかしたら「かぼちゃ納豆キュウリ」も美味しいかもしれない。

 

 

そして次に大切なのは子供の前で、子供とは別の美味しいものを食べないこと。

 

0歳児とは言え、子供は大人が予想している以上に精神面も発達していて、ナイーブです。

 

親が別のものを食べていることぐらいわかっています。

 

そしてそんな親に見つめられる中、たった一人でまず~い、味気な~い離乳食を食べなければなりません。

 

当然モチベーション上がりませんよね?

 

少量でも良いので、食事は子供と同じものを食べましょう。

 

どうしても食べたい!大人専用の美味しい食事があるなら、食後、子供が遊んでいるor寝ている間などに食べましょう。決して見られてはなりません。

 

見られてしまうと、子供は「なんでママとパパだけそんな美味しそうなものを食べているの?」と疑問に思うと同時に、「ぼくも!(わたしも!)食べたい!」となります。でも「ダメ!」と言われる・・・。

そりゃストレスたまって泣いたり怒ったりしてストライキ起こしますよね。

 

とは言え、私たちも保育士ですが、神ではないので、食事中になんで泣いているのか、食べるのを嫌がるのかは、その子の現状の発達や食の好み、食べ方のこだわり(抱っこ食べが好き)、その日の体調などを考慮して、対応する感じです。

 

これが正解!ていうのは正直わかりません。

 

色々試してみて、その子が泣き止んで笑顔になった時に初めて「あ、こういうことだったのね~」とやっと原因がわかるのです。

関わっている子供の数が多い分、発見の数も多く、保育士は確かに子育ての経験値は高いと思います。経験上色々試すことができ、答えにたどりつくのも早いかもしれません。

そんな経験談も、このブログで色々お伝えできたらと思っています。

 

⇒まだまだ続きます『食事面』

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